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生きているが故の苦しみ

2010-04-12 15:12:490 Comments

2009-05-14

左大腿骨頚部を金属で固定し、水頭症で脳からからだ側にシャントが通り、頚椎症 側湾症 骨粗鬆症を併発していらっしゃる73歳の女性です。
意識なく緊張で肩が引きつり上ります。ご本人はそれをとても辛く感じ、一番に治したいとおっしゃいます。
胸から鎖骨、肩にかけて触れると ガチガチに硬直して、呼吸がとても浅く 荒くなっています。正に拷問です。見ているのがとても辛い方でした。
頚椎を捻転すると 耳の詰まった感じがなくなりすっきりしたとおっしゃいました。胸を微圧していると、すーっと胸が開きました。
本人曰く「生きているが故の苦しみでした」
「人生をやり直せる、記念すべき日です」と喜びの声を発しました。
同行の息子さんも母親の久々の安らぎある笑顔を見て目を赤くしていました。
その言葉は 私にとっても記念すべき一日の締めくくりでした。この場に居れたこと この仕事に携わったこと、本当に記念すべき日でした。
気付かせて下さったこの方に ありがとうございます。
これからもっと回復できるよう力添えが出来れば とても幸せです。

                          ふじもと よしこ 

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